2019年 キャッシュクリア大変災(通称:CC事件)


CC(キャッシュクリア)事件は2018年にマザールイウ戦の時に漏洩した、死亡したプレイヤーの魂とも呼べるメモリーを消去するため、加えて年号の変更に適応するため、2019年の年明けに一斉に「流れ星」の形をして降り注いだ。元々、ライセンス非所持なら見えないはずのメモリーは、空中や外にぽつんと佇んでおり、人に対して害なく処理されるものだ。

もさふさのメモリーと融合した直は例外だが、基本的にメモリーが生きた人の手に持たれる事などない。

 

そこから先の被害は、何と語って良いか分からない。

御守りを捨てる事で回避出来る、というのを知らないプレイヤー達は、当たれば消滅してしまう流れ星から逃げ続けた。部分的に当たって、局所的に身体や能力のコントロールが正常に機能しない事をバグと呼んだ。

今でこそ八は正常に戻ったが、夜義や莉央は今でもこのバグと呼ばれる機能不全を患っている。

更に、二次被害としてこの件を引き起こした主犯を早急に凍結させようとシステムが作動したものの、凍結させる条件が曖昧だった事で、冤罪で凍結されたプレイヤーが多く発生した。

未曾有の大災害だ。

セカヒト2022・15 

 

謎の結晶の正体がプレイヤーの凍結である事も、システム側の謝罪文と共に説明がされていた。

「順次解放予定」とは書いてあったが、ニュースの映像で流れていたプレイヤーだけでも相当な数はいた。時間はかかるだろう。

 

セカヒト2022・16 

用語と被害内容


【メモリー】

プレイヤーの死亡後に残る記憶媒体で、SDカードのような形をしている。

一般人には見えないが、特定条件を満たせば一時的に触れる。

大半は恐山に隠されたメモリーリームへと自動転送されていくが、その容量が重たいなどの理由がある場合はその死亡した場所に留まる。

メモリールームの中でメモリーの中を閲覧する事ができているシーンが確認されている

※説明が多いため、マザールイウ事件のページ作成後、そちらへ死神ライセンスと共に記載する。

 

【流れ星】

キャッシュクリアの機能を持ち、漏洩した古いメモリーを着地座標として定めて落下する。

本来は建物、地形、プレイヤーに干渉することはない。

 

【消去被害】

流れ星に直接当たった被害。地形や建物は順次復旧されたが、プレイヤーは復帰不可。

凍結処理の方が処理速度が速かったため、プレイヤーの消去被害数は少数に留まっている。

流れ星に部分的に接触した者は身体や能力に一時的な機能不全(バグ)を起こした(復旧可能)。

 

【凍結被害】

消去被害を最小限に留める目的・御守りの所持者の中に主犯が紛れている可能性を加味してセカイのセキュリティシステムが緊急で発動したことで受けた被害。

御守りを所持しているプレイヤーが多く、凍結処理数は膨大な数となった。

凍結の結晶に包まれているプレイヤーはメモリー(御守り)を所持していても消去されない。

記録1・原因に関与した者たち


【主犯】グリーン・テノール

志技が一向に顕現できず、それ故にオリジンチームに八つ当たりするなどの一面を見せていた。

その一方で、成長していく同年組や志技顕現最短レコードを持つ八を見て、劣等感だけが膨れ上がり、自分より優れている者を軒並み消そうと企てる。

死神ライセンスを取得し、本来不可侵であるはずのメモリーを一般人でも視認・所持できるよう加工。「御守り」と称して配布し、CCの機能を持つ流れ星を意図的にプレイヤーへ落ちるよう仕向けた。

 

【協力者】織部 八、白神 五百

テノールは八と五百に「年始に降り注ぐ流れ星がたくさん観れる御守り」と称して上級者達に配布するよう促した。特に人脈のある八を中心にその配布活動を行ったことが起点となり、御守り(上記参照)が全国のプレイヤーに拡散していったことで被害が拡大した。

 

事件直後、五百は御守りが原因であることを推測し、八は配布元のテノールを追い詰める。

テノールは隠滅を図ろうと八に刃を向けたが、後で駆け付けた五百によって刺される。

出血していても意識はあったが、五百が押し付けた御守りで凍結が発生し、行動不能になる。

主犯が判明してからはセカイ側で永久凍結されている。

 

五百は人刺しの罪でジュージェに監視され、個人の解錠技術で人々を助けるチーム・unlockを結成。

テノールと近い髪色だった八は、当時の荒い監視カメラ映像と「主犯は緑の髪の女」の噂が拡散された事で、主犯と疑われながらプレイヤー達の怒りの刃を掻い潜った。その後、夜義が彼女らを匿う目的でチーム・H8を結成して現在に至る。

なお、二人が犯した罪は翌年にジュージェによって処理されている。

 

 

記録2・周辺の情報


【同年組】

八経由でほぼ全員所持していた。同ライセンスを持つ藍が御守りを破壊し、中にあるメモリーを発見したことで手放すよう指示。被害を受けたのは謝朔のみだったが、翌年のH8との戦いの後のunlockによって凍結から解放された。

藍は事件当初から同ライセンスを取得していたテノールを疑っていたが、確証が得られずにいた。八の供述とジュージェによる処罰で全貌を知ることとなる。

以下追記あれば記載